7月10日(水)『NGKスパークプラグ技術講習会』を開催しました!
7月10日(水)自動車工業科2年生を対象に『NGKスパークプラグ技術講習会』を開催しました。NGKでお馴染みの日本特殊陶業株式会社(愛知県名古屋市)モビリティビジネスカンパニー市販統括部 柴田博己 様、田中雄也 様、そしてモビリティビジネスカンパニー国内販売部 服部恭治 様を講師にお迎えし、スパークプラグの基礎知識や就職してからも役立つスパークプラグのトラブル例など『もっと知りたい!スパークプラグのこと!!』をテーマに解説していただきました。
ガソリンエンジンが正常に作動するには『良い混合気』『良い圧縮』『良い火花』の3つの条件が必要で、スパークプラグは『良い火花』をつくるための重要な部品。そのスパークプラグは、点火時の高電圧(20,000~30,000V)や燃焼時の高温(2,000~2,500℃)・高圧(5MPa)に耐え、燃焼時に発生するリン(P)や硫黄(S)さらされる過酷な環境で頑張っています。そして、エンジンの燃焼室に顔をのぞかせる唯一の定期交換部品で、自動車整備士はスパークプラグの『顔つき』を見て燃焼状態を判断しています。だって・・・燃焼室の状態を直接見ることができないですからね(^^)
今回の講習会では、『ニッケル』『プラチナ』『イリジウム』各タイプを比較しながら、構造や特徴、着火性能や耐久性について詳しく解説していただきました。もちろん!国家試験によく出題される熱価についてもバッチリ教えてもらいました。また、最近のスパークプラグの技術動向として、『細く』『長く』形状が進化し、エンジン性能に寄与しているそうです(^^)/
続いて、実際に自動車整備の現場で起こっているトラブル事例とその対策方法を紹介していただきました。なんと!最も多いトラブルは・・・スパークプラグ脱着作業時の整備ミスによるトラブルなんだとか。。。『締め付け過ぎ』『締め付け不足』『プラグレンチの傾きによるもの』『ねじ山の損傷』などなど。
2年生の皆さんは、あと半年でプロの自動車整備士になります! 今回の講習を参考にして、整備ミスが無いようにお願いしますm(_ _)m
また、イラストや写真で何となくわかったつもりの『くすぶり』や『かぶり』などの違いも、サンプルを展示していただき、実物を観察することで理解することができました(^^)/